かばんの中の折りたたみ傘~診断士KOMAPPY活動メモ~

診断士としてやっていること。これからやることを。講義録とか、セミナー等のレポートも。

人事異動はなんのため?

毎週木曜日は企業研修です。人的資源管理の分野をお送りしています。今日のこのブログは特に会社に入ってすぐの人向けにお送りします。

 

サラリーマンにつきものなのが、人事異動。辞令一枚で生活が一変します。ずっと関東に住んでいた人が関西にとか、まったく別の分野を担当することになったり。

 

私が経験したのは後者。入社して足かけ5年間頑張ってきて、もう少しで海外取材も・・・なんて思っていた矢先に、営業に異動の辞令が。

 

放送業界から広告業界へのチェンジが紙切れ一枚なので、やり切れない思いを抱いたものです。それに会社からの説明はほとんどなく・・・。

 

でも、結果異動を経験したのはよかったです。作りと売りを体で理解したこと。組織を越える動きを経験できたこと。会社というものの仕組がわかったのも、このおかげだと思います。大切なのは、自分にとってその異動を有意義なものにすること。だから、特に若いうちは、前向きにこの機会を生かすことをお勧めします。会社を辞めることなく、いくつかの職を経験できるのはあとあとラッキーと思う時がくることもあるでしょう。

 

さて、講義の内容に戻りましょう。会社は人事異動をさまざまな狙いで行います。

 

たとえば退職者の欠員補充、新規事業進出や重点事業拡充のための人員確保、逆に事業撤退のために別セクションに人員を収容する。多方面の業務を経験させるためのジョブローテーション、部署の年齢構成の平準化のため、昇進・昇格・降格などのため、硬直化している組織を壊して活性化するため、職場の人間関係への配慮等、動機はさまざまです。人事異動を会社の経営方針の大きな変更にからめ、「組織改編」の一環として行うケースもあります。人事が大きいことにより社員に変革の本気度を伝えるなんてこともあったりします。

 

大きな異動は年度始めの直前とか、役員改選の直後とかが多いですが、他にも業務の閑散期とかに行う会社もあります。

 

「組織は戦略に従う。」

人事異動は戦略に組織をフィットさせるために不可欠な要素です。