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かばんの中の折りたたみ傘~診断士KOMAPPY活動メモ~

診断士としてやっていること。これからやることを。講義録とか、セミナー等のレポートも。

日本財務管理学会第35回秋季大会@近畿大学に行ってきました。

木曜日の早朝から週末にかけて、伊勢~熊野~東大阪を駆け抜けてきました。

 

伊勢から熊野は祈りの旅でした。伊勢も、熊野も素晴らしいところでした!

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(写真は熊野那智大社から滝を眺めたもの。)

 

そして、土曜日は東大阪・近畿大学に移動して

 

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メインイベント「日本財務管理学会第35回秋季大会」に出席しました。学会幹事として、理事会の議事録作成等のお手伝いが主な役割だったのですが、でもせっかくですので、しっかり、朝の自由論題から、午後の統一論題まで聴いてきました。

 

午前中に聴いたのは「経営形態の変更が病院経営に与える影響について」「ROICとEV/EBITDA倍率による投資戦略」。なかなか2本とも専門的な内容でしたが、財務のあり方が実際の病院経営に影響を与えたり、ポートフォリオ上有意であることが実証できるというところが聴きどころでした。

 

そして、午後は、地元で相続中心に税理士業務をされている中 都志子さんによる記念講演「リーマンショック以降の中小企業における財務管理」でスタート。日本全体で欠損法人=赤字決算となった会社は72.8%。大企業では、赤字決算は5%未満と言われているから、おそらく中小企業の4社に3社は赤字だろう。だから税理士さんによっては、法人税の計算をする黒字企業がまったくないなんてこともありうる状態だという、中小企業の苦境をレポートされていたのが印象的でした。

 

そして統一論題「グローバル競争下での企業価値評価」には3人の先生が登場。トップバッターで登場した立命館大学 松村教授の「グローバル競争下での企業価値評価ー企業価値から顧客価値へ」を興味深く聴かせていただきました。本当に短くまとめてみると、企業価値を高めるという目的で「コーポレート・ガバナンス強化」「株主への利益還元」というお題目で、バランスシートにある右側(資本と負債)の効率化ばかりが先行し、左側の中身を省みなかったこと(特に強調されたのは日本の電器業界における人件費の削減と、人材の流出)が、日本の産業構造を大きく弱体化させた原因になっている。顧客本位にたった、魅力ある製品や技術を開発できる経営を目指していくべきではないか。という流れを、財務分析、コーポレートガバナンス、企業価値評価(バリュエーション)、経営論までの幅広い分野に渡ってわずか30分の持ち時間の中に見事に収めた講演、すごいの一言でした。

 

終了後の懇親会では近畿大学といえばマグロも養殖している水産研究所が有名で、そこで養殖された鯛、名づけて「キンダイ」が振舞われました。美味しかったです!

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来年の財務管理学会は春に日本大学商学部、秋は関西大学で開催される予定です。