かばんの中の折りたたみ傘~診断士KOMAPPY活動メモ~

診断士としてやっていること。これからやることを。講義録とか、セミナー等のレポートも。

順番って大切ですよね-経営戦略の階層的分類

日曜日、中小企業診断士の2次筆記試験が行われ、私も協会の一員として、試験のお手伝いをしていました。2次試験は難関の1次をくぐり抜けて、ここまできたということもあってか、欠席者は超少なく、緊張感もかなり高かったと思います。私は試験問題を、試験が終わってから目にしたのですが、私の受けたときより、少し傾向が変わってきているのではと感じました。事例Ⅳのラストに200字の記述というのも面白い試みですね。受験生のみなさん、お疲れ様でした。

 

本日は、求職者支援訓練「法務・労務スタッフ養成科」の経営・マーケティング2回目の講義です。受講生の皆さんに特に診断士志望という方はいないのですが、今回もこの科目のテキストにはTACの「中小企業診断士 2012年度版 スピードテキスト 1 企業経営理論」 を使用させていただいています。前回はイントロダクションと、前にこのブロクで書いた中小企業にこそ戦略は重要!というお話を中心にお送りしました。今回は改めてテキストを用いて戦略のさまざまな特徴と、トヨタ1000万台生産断念かも、というニュースも交えて、戦略の段階や変更についてなども説明してみました。

 

今回は、その中から経営戦略ってどういう構造になっているのでしょうか。戦略の階層についてのご説明をしておきましょう。

 

大まかにわけると全社戦略と競争戦略、機能別戦略の3つに分けるとするものが多いようです。

TACのテキストのタイトルには、

1.企業戦略→ドメインを決める。

2.事業戦略→ドメインを展開する。

3..機能戦略

と順番が記されています。

 

私が受験していたころの大原の中小企業テキストには、成長戦略は代表する学者がアンゾフ、競争戦略はポーターに代表されるとメモ書きがありました。

 

共通していえるの企業というのは、会社を大きくするために、全社的な規模で規模の量的な拡大や面の拡大などを含む成長させるための戦略を立て、競争が激しい特定の事業内でどう勝ち残っていくのかを考える競争戦略を構築し、それを組織内のどこが実現するのか、それを考えるのが機能別戦略ということになります。

 

戦略を立てないうちの会社はだめなんて、飲み屋さんでウダを上げても、業績はなかなか上がりません。自分の分野の戦略をきっちり立ててボトムアップで上層部を突き上げるなんてこともできるかもしれませんから、是非、この戦略を学んで業績アップに繋げていきたいものです。