自らを乗り越える難しさ-イノベーションのジレンマ
今も外は雨が強く降っている千葉・鎌ヶ谷です。先週は1週間更新をお休みしましたが、「雨降って地固まる」じゃないですが、何かを育んできた期間だと思って頂ければ幸いです。
さて、今日も求職者支援訓練@初富教室の「経営・マーケティング」担当を6時間やってきました。経営戦略も大筋が終わって午後からは各論に入ってきています。今日も講義の内容からひとつネタをご紹介しましょう。
「景気、すでに後退局面か 9月の一致指数低下」なんていうこわーいニュースも先ほど出てきました。なかなかデフレ基調から抜け出せず、せっかくの量的緩和も、実体経済、特に中国の景気減退懸念で、どうも日本経済には元気がない。こんなときにはパッと新製品、新技術でも登場して、盛り上がらないかなぁなんてことを思いながら先週はNHKスペシャルのメイドインジャパンを見ていました。
ソニーがかつての栄光を取り戻せず、アップルのipodに押されている現状。テレビもサムスンに後塵を拝している中、巻き返しを図ろうとしている姿はなかなか印象的でした。
ソニーに限らず、日本の電機産業はこのところ、不振が続いています。かつての栄光があるだけに現在の状態は余計に見ているのが辛い状態です。
ウォークマンがカセット、CD、MDとうまく行っていたからこそ、mp3の波に乗り遅れた。トリニトロン技術が進んでいたからこそ、液晶に乗り換えるのがちょっと遅れた。自社技術、調達にこだわったばかりに、適材の調達に失敗した。これはすべて、自社でうまくいってからこそ、「破壊的イノベーション」(今の主力商品をどんなに改良したところでその優位性を無にしてしまうくらいの画期的な革新)に乗り遅れてしまう。
こういう現象を「イノベーションのジレンマ」といいます。と講義では内容までをご紹介しました。
成功体験を乗り越えるばかりか否定して自ら、潰すことも覚悟して新技術にかける。これは責任あるトップの立場であればあるほど難しいこと。ではどうしたら・・・。続きは是非本をご覧頂きたいと思います。読み応えのある本ですよ!