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かばんの中の折りたたみ傘~診断士KOMAPPY活動メモ~

診断士としてやっていること。これからやることを。講義録とか、セミナー等のレポートも。

「イタリア化、それが怖い」-野口悠紀雄氏「日銀の新金融政策について」

 懐かしかったです。4月26日金曜日、母校である早稲田大学大学院ファイナンス研究科(日本橋コレドの5Fにあります。)の特別講義に行ってきました。

 

 現役時代には人気も高くて選択できなかった野口悠紀雄先生の講義。それも話題の日銀バズーカ=「日銀の新金融政策について」についてテーマですから、楽しみにして参りました。実質30分強の講義でしたが、興味深い話が。後日、ファイナンス研究科のホームページで、ビデオ収録された講義の模様が無料配信(このページの過去講演アーカイブから)されると思いますので、興味を持った方は是非、そちらをご覧ください。

 

 気になったことをあくまで私の受取方で、メモ書き程度で書いておきますと・・・。

 

  • 国債の買い上げによって、一時的には金利が下がるはず。なのに長期金利の水準は乱高下したのち、「異次元緩和」の前より実は高い水準で推移している。ということはプロが参加する債券市場の参加者の将来の見方はやや金利上昇を予想していることになる。
  • 日本国債を買いたいという市場からの声と合わせて、人気取りにもなる財政膨張(例えば法人税・所得税の引き下げ、公共投資の増大、消費税アップの見送り等)の財源を、国債増発に頼ると、金利の乱高下、インフレを誘発する可能性がある。
  • 実質的に、残存期間長期の国債を市場から買うということは、国債の直接引き受けと近い効果を持つので、政府は国債の消化については心配せずに、国債を増発することが可能。だから、国債増発の歯止めはかけ辛い。
  • 国債の信認が低下することによって、まだインフレが起こらないうちから、格付けの格下げによって、海外投資家が日本国債から資金逃避を起こし、それに国内投資家も追随すると、とんでもないことが起こる可能性がある。その恐れがあるというだけでも市場がパニックになる。それが起きたのが最近ではイタリアである。
  • 今、大切なことは、一時的には人気も高い政策にもなる、財政膨張による国債増発をいかに防ぐか。そこを監視しておくことであろう。