かばんの中の折りたたみ傘~診断士KOMAPPY活動メモ~

診断士としてやっていること。これからやることを。講義録とか、セミナー等のレポートも。

SWOT分析とは

求職者支援訓練「法務・経営企画科」の講義で、毎週火曜日は、経営・マーケティング論を担当。今日から1日6時限の連続講義で、本格的な部分に入っていきます。(テキストはTAC出版中小企業診断士スピードテキスト1企業経営理論を使用しています。がかなり、私流の脱線を加えています。)

 

今日は「経営戦略とは」ってところから入りまして、経営戦略の全体像~成長戦略までが範囲。

 

目玉はSWOT分析でしょうか。

このSWOT分析、企業や組織だけでなく、個人の今後の戦略を立てるためにも使えます。

 

やり方ですが・・・

1。自分や会社の取り巻く環境を、外部環境と内部環境に分けて、内部環境で自分の強みをS(Strengths)、弱みをW(Weaknesses)にプロットします。

また、外部環境で自社に有利になる機会をO(Opportunities)に、自社に不利になる点を脅威としてT(Threats)に分類します。

 

これによって、今自社(自分)が置かれている状況がすっきり整理できます。

 

ポイントは、内部環境は努力(お金や人材確保などの問題も含む)で変えられるが、

外部環境はミクロは替えられても(例:取引業者とか)、マクロ環境(日本の経済情勢とか人口とか)は自社の努力では変え難いということ。ここをしっかり理解することが大切です。

 

2.次にいわゆる「クロスSWOT」という手法で、

(1)強み(S)を機会(O)にぶつけてみて、事業展開の中で強化すべき点や新たに進出したほうがいい点などを明らかにする。

(2)弱み(W)は克服すべき点として強み(S)に変える努力をした上で、機会(O)にぶつけられないかを検討する。

(3)脅威(T)に関しては、強み(S)をぶつけてみて、ちょっとした工夫(たとえばマーケティングの工夫や、プロモーションのアイデアなどで)によりうまく活用できないかを考えてみる。または視点を変えて、脅威が機会にならないか(ex.少子高齢化という環境の変化は生産人口の減少という脅威になるかもしれないけれど、時間持ちで生活に余裕のある高齢者の増加と考えれば機会にもなる。)を考えてみる。

(4)弱み(W)を脅威(T)をぶつけてみて、回避、撤退すべき分野を特定する。

 

という手順を取ってみてください。

 

例えば、働きながら資格取得を考えているビジネスパーソンの方も、自分の内部環境と、職場等の外部環境をプロットして、何をすべきか、何を切り捨てて資格取得に励むのかを考えるなんてことに使えるかもしれません。