かばんの中の折りたたみ傘~診断士KOMAPPY活動メモ~

診断士としてやっていること。これからやることを。講義録とか、セミナー等のレポートも。

スーパーな話~小売店の類型~

金曜日は鎌ヶ谷市で求職者支援訓練の販売論の講義担当。テーマは「小売店の類型」の後半でした。

 

みなさんスーパーと言っても種類があるのはご存知でしたか?

1Fは食品、2Fは衣類、3Fは雑貨のように一通りのものが揃うスーパーのことをGMS(総合品揃えスーパー)、毎日必要な生鮮食品・惣菜等を中心に小回りが利く運営をしているスーパーをSM(食品スーパー)と呼びます。

 

つい最近、ご近所の千葉県船橋市に、大型GMS+専門店街という構成の「イオンモール船橋」(リンクは日経電子版から、このモールの特徴を解説した記事に飛びます。)がオープンしました。最寄駅は東武野田線の新船橋駅(船橋駅から一駅)から歩いて数分というところです。

船橋にはGMSでいえばイトーヨーカドーがあり、駅前には食品、特に「中食」対応のお惣菜を強化している東武百貨店が、そして西武百貨店もあって船橋周辺ではもともと競争があった中でのイオンモールの登場で、さらに小売り戦争激化と思っていました。さらに今週水曜日に驚きのニュースが。

 

日経の千葉地域版によりますと、来年の春、新船橋駅の近くにイオンがSMをさらに出店することを決めた。ということなんです。

 

GMS併設のイオンモールは、車で広域からお客さんを集め、ゆったり買い物をしてもらうのに対し、SM(イオンでいうとマックスバリュー)では近隣のお客さんに食品を買いに毎日立ち寄ってもらおうという狙いで、この二つは両立できると判断したのだと思います。

 

講義直前の絶好のタイミングに入ってきたこのニュース。こういった実例を取り上げながら、百貨店・GMS・モール・SMそしてコンビニまで、どういう小売りの業態が存在していて、どう生き残りを図っているのかという話を講義のまくらに使わせていただきました。

 

経営・販売関係の学習はテキストや本からだけでなく、新聞・ニュースそして周辺のお店で起こっていることを観察することで、さらに深まっていくと思います。特にこの販売分野は様々なお店を実際のぞいてみて、どうなっているかをご自身で確認してみてくださいね。