かばんの中の折りたたみ傘~診断士KOMAPPY活動メモ~

診断士としてやっていること。これからやることを。講義録とか、セミナー等のレポートも。

あっちの水は甘いか?苦いか?~Five Forces 分析

9月に入ってやっとすこーし涼しくなってきました。とはいえ、夏の疲れが出てくる時期、みなさんご自愛ください。

 

さて、今日は企業研修@秋葉原の臨時担当。朝メールを打っていると、ご近所さんからおすそわけが届き、山手線外回りが遅れているときいて、北千住からつくばエクスプレスに振替輸送で乗り換えると、電車は早いし空いているし、なんだかちょっと得した気分で講義をスタート。今日はピンチヒッターで1日だけの担当でしたので、「経営戦略ツールの使い方」の触りの講義を実施しました。

 

今回はその中から、業界分析のお話を。

業界の魅力度を測るための産業組織論を応用したフレームワークとしてポーターの「ファイブフォース分析」があります。

 

5つの力とは・・・

1.産業内の競争相手(そのセグメントにおけるライバルが強いのか、弱いのか、そもそもほとんどいないのか。製品自体の差別化の困難性。撤退するときの障壁が高いのか低いのか。)

2.新規参入の脅威(投下資本が少なくても入れる。法的な規制があるかないか。技術上の障壁が低いか高いかなど。)

3.代替製品(代替品のコストパフォーマンスが高い場合、従来とは違った供給体制ができてしまった場合など。)

4.売り手の供給力(供給業者の数が少ない。代替品がない。購買する製品が自社のコアとなる製品の場合など。)

5.買い手の交渉力(購入業者が少数しかいない。代替品がたくさんある。買い手の情報量が多い場合など。)

 

この5つを分析することで、今いる業界、これから参入する業界がおいしいのか、これからの先行きがどうなのかを測ることができます。あっちの水は甘くみえますが、世の中そんなにいい話はありません。業界分析により次の一手をどう打つかを決める。そんな使い方をしてくれればコンサルタント冥利につきますね、