もれなく、ダブりなく-MECE
だいぶ2012年も押し詰まってきました。講義担当、今年最後は六実教室の企業研修でした。今日のテーマはロジカルシンキング。「MECE」について講義してきました。
お仕事において文章を書くときって、なにか企画を通したいとか、なんとか怒りを沈めたいとか、こちらの意図や気持ちをなんとかうまく相手に伝えたいという場合が多いですよね。わかりやすく、説得力のある文章を書くために、触れる範囲に漏れがなく、まどろっこしくわかりずらい文章を書かないようにするため。ご紹介するMECE(ミッシーまたはミーシーと言ったりします。)に注意することが大切です。
MECEとはMutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略である事柄や概念を、重なりなく、しかも全体として漏れのない部分の集まりで捉えること。(ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)p58)とされています。
例えば、性別では、「男」「女」とか、地域では「北海道」「本州」「四国」「九州・沖縄」とか分ければ漏れやダブリはありませんね。
マーケティングや経営においての「切り口」として、このポイントを満たしておけば漏れやダブリなく論理構成ができているとみなされるものとして、3C(1月10日リンク追加)とか4P、組織の7S、「現在・過去・未来」、「質・量」、「短期・中期・長期」、「事実・判断」などがあります。
ん、切り口のうち、このブログで紹介したのは、4Pだけですね。来年以降、残りを順次ご紹介していきましょうか。
報告書、レポート、謝罪文、企画書etc。このMECEを身につけると役に立つことが多いと思います。照屋華子・岡田惠子著ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)は、例題も載っていて、わかりやすく学ぶことができますのでおすすめです。
こちらのブログは今年最後の執筆になると思います。それでは皆様よいお年をお迎え下さい。