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かばんの中の折りたたみ傘~診断士KOMAPPY活動メモ~

診断士としてやっていること。これからやることを。講義録とか、セミナー等のレポートも。

無謀に見えても、異業種に飛び込むことも時には必要なのです-多角化戦略-

 12月には厚手の手袋をして自転車を漕いでいると暑くて脱ぎたくなったのですが、昨日あたりは、手の先に寒さを覚えました。今が寒さのピークなのですね。本日は求職者支援訓練@初富教室(千葉県鎌ヶ谷市)で経営・マーケティング演習の講義です。

 

 授業では、さまざまな企業の事例を用いて、ケーススタディを行いました。そんな中で診断士の過去問で出ていた、中古自動車販売業を営んでいる中小企業が、いきなり焼肉屋に進出(H15-2次試験事例Ⅰ)というエピソードを話していたら、受講生がどうも納得しない様子。社長の気まぐれで、そんなことがあってよいのかと・・・。いえいえ理論的にもありうるのです。こういう多角化も。

 

 一般的には中古自動車販売をやっているところが、関連する整備にも進出するとか、保険代理業も営むようなそういう隣の分野に出ていくような多角化を行いますよね。こういうのを「関連多角化」といいます。その業界の事情がわかり、お客様も既存客がいますから、こういう展開は見えやすいです。ただ、もし本業がまずくなって、その業界自体が落ち込んだときは、進出した業界もあおりを受けるので、多角化がリスクヘッジにはなりません。

 

 一方、まったく関係ない業界に進出すれば、ノウハウもないですから成功の確率は必ずしも高くありませんが、その代り、成功すれば元いた業界がだめになっても、新企業は生き残る可能性があります。このリスクの分散が「無関連多角化」のメリットです。

 

 ただ、自動車を売るところが焼肉屋さんをいきなり始めるのはやっぱり無理。こういう新規の業界に進出するためのノウハウは例えば、業務提携とかM&Aとか、フランチャイズチェーンに加盟して本部からの指導を受けるなどの方法で得ることが考えられます。

 

 思いつきでやっているように見えて経営者はじっと将来のことを考えています。ぜひ事務のスタッフを目指す方にも、こういう気持ちと理論は知っておいてもらいたいところです。と、新規業界進出中の代表取締役は思っております(笑)。