「もっと俺に自由に仕事をさせてくれぇ」とお嘆きのあなたに~権限責任一致の原則
求職者支援訓練「法務・経営企画科」。火曜日に私が担当している経営・マーケティング論は今日から組織論に入りました。
今日の講義で組織原則や、組織形態などを一気に講義したのですが、大切なのは組織がなぜ必要なのか、組織の性質はどういうものなのか、経営目的を達成するためにどんな形をとるべきなのか、など、戦略と組織をどう整合させるかということ。
そう、チャンドラー曰く、「組織構造は戦略に従う」のです。
そんな講義の中から、今日は組織原理を一つ取り上げて、ご説明を。
「もっと俺に権限をもらえればバリバリ仕事してやるよ。」
「うちの会社、リスクとらないようなぁ。」なんて思ったことがありませんか?
「権限責任一致の原則」という大切な組織原理があります。組織が個人に権限(意思決定を行う上で行使することのできる権利。たとえば部下の査定権とか、予算の執行権限とか。)を与える際には、それに伴う釣り合った責任(その権限を行使するにあたって期待される成果。)を与えるべきであるということなんです。
権限>成果なら、成果を上げることなく、会社のリソースを使っていいことになり、
逆に権限<成果なら、武器を持たずに成果を上げないといけないことになり、
達成は難しいということになります。
「もっと俺に権限をもらえれば」と上司に直言。
それが認められて、念願の権限を与えられた時、そこに釣り合った成果、ノルマぽいものも付きまとうということは念のためお忘れなく!